2日目

開講式

日時:2026年08月01日  14:30~17:00

会場:田辺市役所 1F 多目的ホール

田辺市と熊本大学研究開発戦略本部地域連携戦略部門の共同主催により、地域課題をビジネスで解決する人材とビジネスモデルの創出を目指した「たなべ未来創造塾第11期」開講式を開催し、令和9年2月までの約8ヶ月にわたる取組がスタートしました。

■主催者挨拶

たなべ未来創造塾長・田辺市長 真砂充敏

たなべ未来創造塾第11期の開講にあたり、まず、令和8年7月28日に熊本地方で発生した地震により、尊い命を亡くされた方々に心より哀悼の意を表します。また、被災された皆さまにお見舞いを申し上げるとともに、一日も早い復旧・復興を願っています。

田辺市では、被害の大きい八代市へ飲料水約5,400本を送付したほか、市内17か所に義援金箱を設置し、また紀南病院からはDMATとして医師・看護師ら5名を派遣するなど、今後も誠心誠意、果たしていきたいと考えています。

未来創造塾は10年の節目を越え、これまで田辺市内を中心に展開してきましたが、昨年より周辺自治体にも広がり、今回も広域から参加いただくなど、活動の輪は着実に広がっています。また、今年5月には、修了生による組織「Hatch!」が立ち上がり、10周年記念事業も手づくりで実現されました。修了生が現役塾生を支え、未来創造塾をさらに盛り上げていく動きは、全国的な広がりにもなりつつあります。10年、11期という数字だけでなく、そこに関わる人たちの思いと行動が、新しい広がりを生み出しています。

第11期生の皆さんには、来年2月までの期間を通じて、地域の情報を吸収し、仲間とのネットワークを築きながら、新たな提案を生み出していただきたいと期待しています。未来創造塾は、地域課題を見つめ、地域資源を生かしながら、自らの仕事や思いを通じて地域をよりよくしていく場です。この節目の年に集った第11期生の皆さんが、新たな挑戦の一歩を踏み出し、これからの未来創造塾、そして地域の未来をさらに力強く切り拓いていくことを願っています。

熊本大学教授・副学長/共創学環長 金岡 省吾

第11期未来創造塾の開講式にあたり、まずは熊本での災害に際し、温かいお言葉や迅速なご支援をいただいた皆様に、心より御礼申し上げます。熊本に暮らす一市民として、田辺市をはじめ関係する皆様方のあたたかなご対応に深く感謝しております。こうしたつながりや支え合いが生まれていることも、これまで未来創造塾を続けてきたからこそだと、改めて実感しています。

<「地域未来塾」から「未来創造塾」へ>

未来創造塾の原点は、2008年に始まった「地域再生塾」にあります。その後、田辺市に舞台を移し、「未来創造塾」として新たな発展を遂げてきました。田辺で培われたノウハウが熊本へと広がり、さらに全国へと展開され、現在では全国13地域、540名を超える人材の学びと挑戦につながっています。

振り返れば、未来創造塾は富山から田辺に移り大きく育ち、熊本でさらに全国へと広がり、各地域を越えて知恵や経験を共有しながら進化してきました。

<10期までの歩みとこれからの広がり>

第1期では、シェアハウス、農業を軸にした地域商社、地域資源を活用した環境ビジネス、宿泊施設を活用したインバウンド対応など、地域とビジネスの接点となる多様な挑戦が生まれました。そこから10期までに124名の塾生が学び、塾生同士の連携や高校との取り組みなど、活動は着実に広がってきました。

10期からは、田辺市にとどまらず、みなべ町、上富田町、白浜町、すさみ町を含めた1市4町の広域的な取り組みへと発展しています。自治体の枠を越え、新しい価値をともにつくっていくことは、未来創造塾にとって大きな意味を持つ歩みです。

しかし、未来創造塾は回を重ねることが目的ではありません。

1年目は立ち上げに奮闘し、3年目頃から運営の形が見え始め、成果も生まれてきました。その後、コロナ禍を含むさまざまな変化を経験しながら、9期、10期では「パーパス」という言葉が生まれ、一人ひとりの思いや地域で挑戦する意味を、より深く問い直す段階へと進んできました。

これからの未来創造塾に求められるのは、「人材育成」にとどまらず、地域同士が学び合い、連携し、新しい仕組みを生み出していく「共創」です。それぞれの地域で生まれた知見を持ち寄り、次の価値創造へとつなげていく。そのような地域のシステムづくりが、次のステージの目標になると考えています。

さらにその先には、国内にとどまらず、アジア地域や北欧など海外へも広がり、蓄積されたナレッジが再び地域へ還流し、より大きな力になっていく姿を見据えています。

これから始まる8か月間は、決して楽な道のりではありません。

塾生の皆さんには、ぜひこの8か月間を通じて、多くの人と語り合い、自分の思いを深め、新しい挑戦の提案へとつなげていただきたいと思います。関係者の皆様には、これまで同様、塾生の挑戦を温かく支えていただければ幸いです。

■来賓挨拶

近畿財務局和歌山財務事務所長 永井 英生 氏

和歌山財務事務所は、財務省の総合出先機関として、また金融庁からの事務委任を受けて業務を行っておりますが、地方公共団体、金融機関、民間企業など地域の多様な主体と密接に関わりながら、地域活性化に向けた様々な取組を進めてきました。たなべ未来創造塾につきましても、平成29年度の第2期から後援機関として参加させていただいているところでございます。

塾生の皆様には、多様な視点、価値観に触れながら、自らの考えを深めていただき、仲間との対話を通じて、新たな可能性を切り拓いていただきたいと思っております。

また、和歌山財務事務所といたしましては、今後もこのたなべ未来創造塾の更なる発展に向けまして、お役に立てるよう、全力でサポートさせていただきたいと思っております。

日本政策金融公庫 特別参与兼南近畿地区統轄 田上 和彦 氏

節目となる第11期の開講式が、このように盛大に開催されますことを心よりお喜び申し上げます。塾生の皆様おめでとうございます。

昨年12月田辺市役所にて熊本大学との合同会議が開催され、私も参加させていただきました。
その際に、本日登壇される、石山様はじめ、皆様方の先輩の塾生の方々が多数、熊本大学で素晴らしい講演をしてくださいました。

それを、全国の塾生や担当者の方々が目を輝かせて、聞いていらっしゃったのが非常に印象的でございます。
こうした思いを熊本はじめ、各地の未来塾の方々が引き継ぎ、各地域での取組みを進めていかれることと思います。

第11期生の皆様におかれましては、ぜひ皆様方のプランを、講義を通じて11期の仲間とともに練り上げていただき、事業化しこの地域を盛り上げる一部になっていただければと思います。

そして、この田辺の地から、さらに全国の地域未来創造塾の方々と横で繋がり、全国各地の課題の解決に向けて、手を取り合って、一緒に進んでいただくことを切に願っております。

■オリエンテーション~たなべ未来創造塾が目指すもの~

講師:熊本大学教授・副学長/共創学環長 金岡 省吾

私はもともとランドスケープや造園を専門としながら、シンクタンクや地域開発の現場にも関わり、高速道路計画、企業誘致、工業団地づくりなど、多様なプロジェクトを経験してきました。しかし、計画をつくるだけでは地域は動かず、地域の中に自ら考え、行動する人材が必要だと実感し、大学に移り産学官金で地域の課題解決とビジネスを両立する地域再生塾を始めました。

この取り組みは、地域の中で新しい価値を生み出す「ローカルイノベーターの卵」を育てる場として、少しずつ形を変えながら広がっていきました。

<富山から田辺、熊本、そして全国へ>

未来創造塾の原型は、2008年から富山大学で小さく始まり、魚津・高岡で稼働しました。その後、田辺市との出会いにより「未来創造塾」という名前とともに大きく発展し、熊本や小松など各地へ広がっていきました。日本商工会議所青年部との連携も進み、現在では全国へ展開しています。また、各地の首長や関係機関が一堂に会し、今後の大学連携や未来創造塾のあり方を考える段階にまで、取り組みは成長してきました。

<たなべ未来創造塾の成果>

田辺の未来創造塾は、これまで124人の塾生を輩出してきました。大切なのは、回を重ねることそのものではなく、毎年少しずつ成長し、提案したものを発表し、ストーリーを磨き続けてきたことです。一方で、各地域にも独自の発展もあります。田辺で生まれた知見を各地へ展開するだけでなく、熊本など他地域で生まれた新しい実践を田辺が入れ返していく「ナレッジの還流」が重要で、未来創造塾は、地域ごとの工夫が行き来することで、さらに進化していく段階に入っています。

・高校生へ広がる学び

未来創造塾の影響は、社会人や地域事業者だけにとどまりません。熊本では、高校生が「高校生版未来創造塾」として地域課題を学び、将来は市役所や金融機関、地域を支える仕事に関わりたいと考えるような変化が生まれています。高校での学びが、地域と自分の将来を結びつけるきっかけになっているのです。こうした学びを重視する高校では、学校と地域をつなぐ人材を育てようとする動きも進んでおり、地域の未来を担う人材育成の土台が広がっています。

・越境人材との連携が生む新たな可能性

熊本の「ことこらぼ」は、他と少し異なり「越境版未来創造塾」として実施しています。都会の企業である越境人材が人口減少、カッコイイ大人、パーパス、地域の現実に触れ、地域の塾生とともに考えることで、塾生の新しい事業や小さな拠点、さらには“未来型”小さな拠点づくりのきっかけが生まれています。

田辺で始まった越境学習。これまでの蓄積を土台にし、熊本のナレッジを還流いただくことで越境学習連携によりさらに発展する可能性を秘めています。

<共創学環への広がり、その先へ>

熊本大学では、地域課題に実践的に向き合う教育の場として、「共創学環」という新たな学部組織を立ち上げました。地域、企業、自治体、金融機関と連携しながら、学生が現場で学び、共創で語り、地域の未来を担う人材として成長していくことが期待されています。

未来創造塾で育ったローカルイノベーターの卵が高校や大学の学びに関わり、若者が地域の現場に触れる。さらに、大学生が様々な地域のフィールに入り、地域事業者や自治体とともに課題解決に挑む。こうした循環が生まれることで、未来創造塾は高校、大学、越境と広がり単なる人材育成事業を超え、地域全体のエコシステムとして育てていくことです。

未来創造塾は、大学、行政、金融機関、商工団体、地域事業者が連携し、人口減少や若者流出といった課題に対して、共に考え、動く仕組みをつくる。その中で、塾生や高校生、大学生、越境人材がつながり、地域に新しい挑戦が生まれていく次のステージへ踏み出そうとしています。

第11期以降のたなべ未来創造塾には、これまでの成果を土台にしながら、塾生、修了生、関係機関、そして未来の塾生となる若者たちがつながり、学び合い、挑戦を重ねることで、さらに大きな共創の輪が広がっていくことを期待しています。

田辺市企画部たなべ営業室参事 武田国貴

田辺市では全国平均より早いスピードで人口が減少しています。

人口減少は、生活関連サービスの縮小、空き家・空き店舗の増加、学校の統廃合、などの様々な地域課題を引き起こし、それらが積み重なることにより生活利便性や地域の魅力が低下し、さらに人口減少を加速させます。

これらにどう立ち向かっていくか方策を練る中、当時、地方での新たな地域づくりを富山大学で実践しされていた金岡教授にご縁をいただき、ご指導、ご協力をいただいています。

具体的な対策について検討する中、金岡教授より、地域課題をビジネスで解決することで地域と企業が共通の価値を創造するCSVという考え方が重要であると学び、これを実践するプレイヤー育てるため、「産官学金」が一体となった支援体制を構築し、地域課題の解決に向けた人材育成事業「たなべ未来創造塾」を平成28年に創設しました。

これまで10期124名の修了生を輩出し、多様なローカルイノベーションが生まれ、全国的から注目を集めるまでに至っています。

修了生の多くが自らのプランを実行に移しており、地域の中で新しいつながりや価値が生まれています。大きなひとつのプロジェクトだけを目指すのではなく、小さなビジネスや実践を数多く生み出し、それらが点から線へ、そして面へと広がっていくことが、地域を支える力になると考えています。

地域課題の中には、ビジネスチャンスが数多くあります。小さな気づきや一歩であっても、実行に移すことで地域は少しずつ変わっていきます。

第11期では、修了生OBOG会「Hatch!」の伴走支援も本格的に始まり、塾生の皆さんの挑戦を地域全体で後押しするなど、ともに汗をかきながら、よりよい地域の未来をつくるために歩みを進めていきたいと思っています。

これからの学びと実践を通じて、どのような新しい価値が生まれるのか、今後の展開を期待しています。

■塾生自己紹介

参加動機や抱負、企業情報や事業内容等について、各自1分で自己紹介を行いました。

■トークセッション:テーマ「たなべ未来創造塾」~地域の未来、その先へ~

パネリスト
真砂 充敏    (たなべ未来創造塾長・田辺市長)
榎本 将明  様 (たなべ未来創造塾第1期 ㈲榎本家具店)
石山 登啓  様 (たなべ未来創造塾第2期 ㈱高垣工務店)
山田かな子  様 (たなべ未来創造塾第7期 ㈱TODAY)

コーディネーター
金岡 省吾 教授 (熊本大学副学長・熊本大学研究開発戦略本部地域連携戦略部門長)

たなべ未来創造塾は、地域の未来を担う人材が学び、つながり、実践へと踏み出していく場として歩みを重ねてきました。10期までに多くの修了生を輩出し、11期からは新たな節目を迎えます。本トークセッションでは、これまでの取組みを振り返るとともに、修了生の体験とともに今後への期待について語られていたと思います。

クラスターやパーパス、価値連鎖などこれからの講義の中でも重要となるキーワードが含まれた話がパネリストからも語られました。また、待つのではなく自ら取りに行くスタイルで、それぞれが自ら考え行動する、それが地域の魅力につながり、この先の持続可能な地域になっていくなど大きな節目に参加した11期生に対しエールを頂きました。

<金岡教授>
10期の大きな節目を迎え、5月に修了生OBOG会「Hatch!」が自主的に10周年記念シンポジウムを開催しました。第11期がこれからスタートして参りますが、改めてこれまでの取組み、その評価、ご感想は。

<真砂市長>
ここまで発展し、盛り上がるとは、正直に言いまして想像以上でした。やはり今までのこの10期、124名の修了生の皆さんがそれぞれの分野で活躍され高い評価を受け、結果的に数多くの賞を受賞されています。地域課題に向き合う取組みが広く認められてきているという事ではないかと思います。

また、節目の年に自主的に組織されたでOBOG会「Hatch!」が自主的に組織を作って、これからより一層盛り上げていこうということですので、大変心強く思っており、様々な部分で今後も連携していきたいと思っています。

<金岡教授>
人口減少という形で若者が出ていく。
共創学環でも様々な取組みを強化しているところですが、高校生に対する地域の魅力、カッコイイ大人を示すことや二地域居住などの地域内外との人材との関係づくりなど様々ことを含めた今後の展望は。

真砂市長
まちづくり、人口減少、どこの地域でも課題であり解決手法は千差万別であり、他の成功事例がすべて当てはまるものでもありません。

まちづくりには、地域課題を解決することと、地域の価値を高めることの両面が重要であり、そのためには次の世代が地域で活躍できる環境づくりや担い手を発見し、育てていくこと。その他、住民票の有無にかかわらず田辺市に関わる「関係人口」を増やすことが大切です。

田辺市では、早期から関係人口の創出に取り組んでおり、来年4月から実施される「ふるさと住民登録制度」のモデル地域にも選定されており、地域外の人々とも協力しながらまちづくりを進めようと力をいれています。

また、教育は地域づくりの基礎であり、大学設立は見送られたものの、幼稚園から高校・大学までを含めた教育の充実も重要だと考えています。

これからの時代は、市役所だけ、あるいは一つの町だけで課題を解決することは難しく、近隣地域や全国の志を同じくする人々との連携、コラボ、クラスター、これらが不可欠であります。人口が減少する中で、互いに連携しながら、いかに豊かに生きていくかが今後の重要なテーマだと思います。

<金岡教授>
11期を迎えOBOGの皆様ご自身が参加した当時を振り返ると、いろいろなことが思い出されるかと思いますが、当時の感想をそれぞれ一言ずついただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 

<榎本さん> 
家具小売店として人口減少による市場縮小の中でどう生き残っていくかという課題を持って、未来塾第1期生として参加しました。
学びの中で、自身ができること、地域課題でできることは念頭に同期のデザイナーと一緒に考え、地域で使用されていない木材「あかね材」を活用する取組みを始めました。手探りの活動だったが、同期の挑戦や先輩の支えが大きな刺激と力になった。

<石山さん> 
紀伊民報で未来塾の記事を見て「これだ!」と感じ、強い思いで参加を希望しました。

住宅業界の将来に不安を抱えており、同じような悩みを持つ人たちと学び合いたいという気持ちでした。

未来塾では、簡単に知りたい答えを教えてくれるものではなかったが、その分、自分たちで積極的に考え、仲間と話し合いながら進めることの大切さを学んだ。

特に授業中だけでなく、懇親会の場で先生が語る本音や何気ない言葉から多くの学びを得ていました。この時の食らいつくように話を聞き、必死に学ぼうとする姿勢が、自分の成長や実践につながっているのかと思います。

<山田さん>
田辺市で教育・人材会社を営み、高校生や大学生のインターンシップのマッチング、コーディネートや、県外から地域に関わる人を増やす関係人口創出の事業に取組んでいます。

未来塾には7期生として参加し、同じ時期に田辺へ移住・起業しました。

中学卒業後は地元を離れていたため、地域にどんな人がいて、どんな活動や事業があるのかを知りたいという思いもありました。

入塾後は、自身の都市部で働き学んできたことと、地域の雰囲気や人との間に大きなギャップも感じた半年間でした。この期間の中で、自分の経験や学んできたことには自信もありましたし、この地域でやりたいという思いを未来塾の仲間に伝えることを大切にしながら取組んできたのが思い出になっています。

<金岡教授>
未来塾での学びや感じたことを振返り、修了後の自身の取組みや事業、同期生とのつながりがどのような変化がありましたでしょうか。

<榎本さん> キーワード:連携・クラスター・パーパス
修了後は、同期のデザイナーや2期の林業などの異業種6名で「BokuMoku」という組織を結成しました。刺激と希望をもらいながらこの事業を推進できましたが、塾に入らず1人で紀州材の家具販売を続けていたら、孤独との戦いで挫折していたかもしれません。10年以上続けてこられたのは、メンバーや未来塾の仲間やその活躍による刺激が大きかったように思います。

そこから、Hatch!の前身であるOBOG会を石山さんと立ち上げ、縦の連携による化学反応なども起こりはじめ、自身の活力になっていました。

<石山さん> キーワード:期待のカツアゲ
会社の倉庫1階を活用し、人と人との関係をつくる関係案内所「シリコンバー」を始めました。そこでは立場を超えて語り合い、アイデアを出し合い、そこから新たな連携やビジネスが生まれています。また、塾を修了した後も問いかけられ続ける「何を実践したのか」という「期待のカツアゲ」が、自分を動かす力になっています。

都会の成功事例は地域では当てはまらないため、自分たちで考えないといけないことに気づき、自分だけでなく横との連携も作っていく流れが出来上がりました。

<山田さん> キーワード:価値連鎖、CSV
受講中に、同期同士で一緒に成功させていきたいという思いから、仕事場を訪問し合い、互いの事業や現場を知る機会をつくりました。その積み重ねが、自然なコラボレーションにつながってきたのかと思います。その後、 イベントや事業をする際には、「若者にどう見えるか」「地域にとってどんな意味があるか」「自社にとってどんな価値があるか」といった共通の問い、共通言語がベースにあるというのが、未来創造塾修了生の大きな財産だと感じています。

<金岡教授>
11期生に向けてのエールをお願いします。

<榎本さん>
分からないことがたくさん出てくるかと思います。通訳的なことはできるかと思うので、何でも相談してください。周りのサポート体制が今回あるので、ぜひぜひ、自身のビジネスで新たな1歩を踏み出し、ちょっと勇気を持って踏み出していただけたらなと思います。

<石山さん>
もちろん、Hatch!でサポートは行いますが、ビュッフェスタイルで取りに来てください。皆さんの「これがしたい!」「こうなりたい!」「やりたい!」を持ってきてくださればより良いものになると思います。

<山田さん>
サポート体制の枠組みの使い方やり方は、皆さん自身で考え動くことが大事です。

期間中、自社のことばかりを考え疑問に思うこともあるかと思いますが、それぞれの自社が良くなっていくことにより、いずれ地域の魅力につながるという意識で取組んでいただければと思います。

また、Hatch!では、現役生や修了後も含めた交流ができる環境を整え「Hatch!cafe」という勉強会の実施を予定していますのでぜひご参加ください。

■協力・後援機関からのエール

  • 自分なりの視点で、この地域にどういった課題があるのかを捉え、その解決に向けた様々なビジネスプランを考え作り上げ、実践していただくことを期待しております。
  • この未来塾の過程の中で、ビジネスプランを作っていくことはもちろんですが、それだけを目的にせず、動機の中で議論をしながら、いろんな物の考え方や見方を共有し、かけがえのないコミュニティーを築いていってもらいたいと思います。
    それが皆さん個人だけではなくて、この田辺市や地域の周辺の地域の財産になると強く信じております。
  • この塾には、地域の未来をより良くしたいという思いを持った多様な方々が集まっておられると思います。皆さんがこれから学び合い、語り合い、ともに行動する中で、新しいは、雑草や人との繋がりが生まれることを大いに期待しています。どうか失敗を恐れず、まずは1歩を踏み出してください。その挑戦こそが、この地域の未来に繋がっていくと思います。
  • この半年間で、様々な出会いや新しいアイデアが生まれて、半年後の修了式に、どんなビジネスプランができ上がるか今から本当に楽しみにしています。
  • 非常に地域の課題が複雑化する中で行政ができることは限られております。そういう複雑な課題には、皆さんの協力が必要でございます。地域で頑張っている皆さんがぜひ主体的にそういった地域の課題に創意工夫、斬新なアイデアを持って田辺市のみならず紀南エリアの明るい未来を切り開いていただくこと期待していますので、ぜひ頑張っていただければと思います。
  • 我々にどんどん相談していただき、思い切って頑張って田辺市を元気にしていただきたい。
    それが波及して和歌山県が元気になっていただければ嬉しいなと私は思っております。
    とにかく思い切ってやってください。
  • 皆様の自己紹介を聞いている中で、もうすでにアイデア、やりたいことの骨組みなど、思いをすでに持ってらっしゃる方が、非常に多かったと感じています。
    その思いを大切に、2月までの間に実現可能なプランを練っていただけたらなと思います。
  • 塾生同士が繋がって、今までの常識とか、こだわりを捨てたところで、何か新しい未来を、田舎、地域の未来を作り上げていって欲しいと思います。
  • 様々な宿題が出てきて、その都度いろんなことを振られて答えないといけないなど、クイックレスポンスが求められたり、最後のポスターセッションなりプレゼンなり、かなりパワーかかると思いますが、この半年間、すごく学びになると思いますので、ぜひ頑張ってください。

<真砂市長>
エールも出尽くしこれ以上に付け加えることはないですが、石山さんが仰いましたように、塾生自らが「取りに来て欲しい」ということです。皆様は11期生として参加いただいている時点で、自ら学びや機会をすでに取りに来ていただいておりますが、この先も一人ひとりが自分事としてそれぞれの立場から考え行動していただきたい。それが魅力ある地域づくりにつながっていくものだと思っています。大きな節目ということで、大いに期待をしています。

以上のようにプレッシャーをかけるようで申し訳ないと笑いを交えながらも、たなべ未来創造塾での挑戦が地域の魅力を向上させ、この先の未来を形づくっていくと期待を込め、11期生にエールを送り、トークセッションを力強く締めくくりました。

■閉会挨拶

田辺市副市長 木村晃和

未来創造塾で生み出されるプランに、規模の大小や優劣はありません。また、実現の早さを競うものでもありません。大切なのは、これまでになかったアイデアを自分自身で考え、仲間とともに磨き上げていくその過程です。自分の望みに真摯に向き合う力、田辺をこの地域をもっと明るく変えていける、そう信じる力も育ててくれます。
そうして半年間で、この未来創造塾塾生を名乗る。プライドが育っていきます。

すべての皆様に心から、感謝を申し上げますとともに、11期生に対して今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願いを申し上げます。
また、今期からご参加いただくみなべ町、白浜町、上富田町、すさみ町の皆様には、たなべ未来創造塾の更なる発展に向けて、お力添えを賜りますようお願いを申し上げます。

11期生の皆さんには、講義を通じて時代の変化に適応し、地域課題を解決する新しいビジネスを創造していただくことを期待しています。

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