日時:2026年02月14日 14:30~17:00
会場:田辺市役所 1F 多目的ホール
たなべ未来創造塾<第10期>修了式は、熊本大学、近畿財務局和歌山財務事務所、金融機関、後援機関、講師陣、神島高校、たなべ未来創造塾修了生など、多くの皆様方にご参加をいただく中で、盛大に開催することができました。10期生一人ひとりの精進は勿論ですが、熊本大学をはじめ関係機関の皆様や、応援をしてくださっている多くの方々の支援があればこその修了式であったと、心より感謝申し上げます。
10期生16名は、約8か月間の学びの集大成として、それぞれが作り上げたビジネスプランを発表する晴れの舞台を迎えました。堂々とした、素晴らしい発表でした。10期生の皆さん、本当にお疲れ様でした。
また、神島高校「神島塾」からも、ビジネスプラン「和歌山のめぐみピクルス」を発表していただきました。
神島高校では、「地域に関わる」をコンセプトに商品開発やイベント企画などに取り組む「神島屋」の活動や、たなべ未来創造塾修了生が講師として関わる「神島塾」を開催される等、地域のことを学びながら、高校生ならではの視点から地域課題解決に繋がる取組を研究しています。そうした活動の中から、ビジネスプランを作り上げ、日本政策金融公庫が主催する全国の高校生を対象としたビジネスプラン・グランプリに10年連続で参加し、今年度はセミファイナリスト賞(ベスト20)を受賞しています。
田辺市では、大学進学などで地域を離れる「社会減」が人口減少の大きな要因となっていますが、地域を知り、関わる中、地域で活躍する大人たちと触れ合うことが、一度は地域を離れたとしても将来的に地域に戻りたいと思う若者の増加につながるとされています。
たなべ未来創造塾の修了生が関わった若者が将来、地域に戻り、新たな地域の担い手となる。同じステージで、たなべ未来創造塾の塾生と高校生たちが、それぞれの地域課題解決に向けたプランを発表する姿は、そんな未来を想像させてくれました。
それぞれが、自分に解決できる地域課題を見つけ、自分の問題として考え、解決に向けて行動する。そんな「カッコいい大人」たちを、これからも暖かく見守っていただけるようお願いいたします。
田辺市長 真砂充敏(たなべ未来創造塾長)
地域の課題をビジネスで解決する人材の育成と、ビジネスモデルの創出を目指した「たなべ未来創造塾」は、本年度で第10期という一つの節目を迎える中、新たなチャレンジとして広域化に取り組み、みなべ町、上富田町、白浜町、すさみ町を加えた1市4町から16名の塾生を迎え、実施してまいりました。そして本日、第10期修了式をもって、124名の修了生を輩出することとなりました。
また、熊本大学による全国各地の姉妹塾との合同講義や田辺合宿の開催、さらには各自治体、経済界、金融機関等の関係機関による地域連携共創会議の立ち上げ等、未来創造塾を通じた地域を越えた連携についても確かな手応えを感じているところでございます。
一方、地域に目を向けますと、神島高校との連携事業「神島塾」では、高校生の視点で、地域課題の解決に向けたビジネスプランの創出に取り組まれており、たなべ未来創造塾修了生が講師として関わる事で、世代を超えた共創の場となっております。
結びにあたりまして、多くの関係者の皆様にご参加いただく中、盛大にたなべ未来創造塾第10期修了式を開催出来ましたことにあらためて感謝を申し上げまして、ご挨拶とさせていただきます。
熊本大学理事・研究開発戦略本部長・副学長 大谷順
未来創造塾は、これまでに全国9地区に展開され、421名の修了生を輩出しております。
さらに、本年度は、熊本大学と日本商工会議所青年部(日本YEG)との間で「人材育成の連携関する覚書」を締結し、蒲郡市や桐生市など新たな地域にも広がりが生まれています。
一方、熊本大学では令和8年度より新学部である共創学環を創設いたします。大学という場を活用し、地域の方々と共に学びを深める場として、各自治体の首長様や地域を支える多方面の皆様に講義へ参画いただく新しい形の大学教育を目指しております。
未来創造塾には、産官学金の様々なステークホルダーがそれぞれの立場から関わり、支えられています。田辺市を起点に広がってきたこの輪は、すでに全国と波及しておりますが、大学としてもこうした取り組みをさらに発展させ、将来的には世界への展開も視野に入れた活動へとつなげていきたいと考えています。多くの支えが重なり、未来創造塾という共創の場がここまで育ってきたことに、深く感謝申し上げます。
本日、修了式を迎えられた第10期生の皆様には、それぞれの強みを存分に発揮し、ここからさらに走り続けていただきたいと思います。また、たなべ未来創造塾の10年の歩みを支えてこられた関係者の皆様に改めて感謝申し上げるとともに、今後のさらなる発展を期待しております。
近畿財務局和歌山財務事務所長 塩士泰啓 様
私ども和歌山財務事務所は、財務省の総合出先機関として、また金融庁からの事務委任を受け、起業や事業者支援などを通じて地域活性化に取り組んでおります。たなべ未来創造塾につきましても、何か少しでもお手伝いできればとの思いから後援機関として参加しております。
私自身、第9期から参加させていただきまして、第10期では田辺市で行われた講義に全て出席いたしました。講義を通じて、塾生の皆さんは、観光・飲食・不動産業など、目指すビジネスは様々ですが、ご自身のビジネスを通じて、地域を盛り上げていきたいという共通の価値観で繋がっていると感じました。
また、今期は、田辺市に加え、みなべ町・上富田町・白浜町・すさみ町の1市4町から塾生が参加され、より広域的な学びと交流の場となり、たなべ未来創造塾のさらなる発展につながったと感じております。
本日は、10期生の皆様のビジネスプラン実現に向けた新たなスタートであり、この地域における新たな地域活性化の取組みが始まる日でもあります。
たなべ未来創造塾のますますのご発展と、関係者皆様のご健勝を心より祈念し、挨拶とさせていただきます。
日本政策金融公庫南近畿地区統轄兼特別参与 田上和彦 様
第10期生の皆さんが約半年間取組んでこられた成果を存分に発揮してくださることを大変楽しみにしております。
本日は日本政策金融公庫が主催いたします「高校生ビジネスプラン・グランプリ」にも参加いただき、セミファイナリスト賞を受賞された神島高校の神島塾の皆様からの発表もあるとお聞きしております。
「高校生ビジネスプラン・グランプリ」は、若者の創業マインドの向上を目的に13年前から開催しており、本年度は北海道から沖縄まで、過去最多となる5,640件の応募がありました。実に約280倍の倍率を勝ち抜いた神島高校のプランにも、たなべ未来創造塾修了生の皆さまによる講義や対話で得られた学びが随所に反映されていると思います。
私自身、かねてより未来創造塾を応援しており、全国各地のカンファレンス等に出席する際には、田辺市をはじめ、各地で展開されている未来創造塾の取り組みをご紹介しています。
このすばらしい事業が、今後さらに充実・発展していくことを切に願い、挨拶とさせていただきます。
田辺市たなべ営業室価値創造係 石野善之
平成28年度にたなべ未来創造塾を創設し、これまで9期108名の修了生を輩出しております。地域課題の解決をビジネスの視点で考えていくことで、CSV(共通価値の創造)、企業と地域がwin-winとなる社会の構築を目指すとともに、大きなプロジェクトよりも地域に根差した小さなビジネスを数多く創出し、それらをつなげることで地方創生を実現しようと取り組んでまいりました。
今回発表するビジネスプランはあくまでもコンセプトであり、実現に向けては、今後も関係機関の方々の引続きご支援をお願いします。
また、プレゼンテーションについては、特に次の2点について注意しながらお聞きください。
・地域課題と企業課題の両方を解決しているか・自社や地域の強みをいかしているか
ご来場の皆様方も、塾生達の新たな挑戦を応援くださいますようお願いいたします。
一言アピール塾生が作り上げたビジネスプランについて、1人3分の時間内で事業内容の要点、概要などを発表しました。
ビジネスプランSNSで、地域の発信力とママの働き方をアップデートする塾生:Kafuu/SNSクリエイター 濱田早苗
ビジネスプランビールで町を元気に塾生:Beer&Guesthouse Nagi 坪井慶太
ビジネスプランおかえりの街、味光路へ。塾生:よなよなクレープ753 / 隠れ⾷堂ろじ 安井彰伸
ビジネスプランハレの日だけのお寺からケの日(日常)に寄り添う居場所へ塾生:(宗)地蔵寺 藤本真梨菜
ビジネスプラン不登校ママコミュニティーから始まる教育イノベーション塾生:親子サークルにちにち日和 吉水紘美
ビジネスプラン座って、喋って、価値を生む塾生:宮﨑農園 宮崎元樹
ビジネスプランMINATO GYM-ミナトジム-塾生:(合)はなむけ 園田貴弘
ビジネスプランとしょカフェ すーの家。塾生:すさみ町地域おこし協力隊 平吹絵美
ビジネスプランまちの企業をそっと守る塾生:(株)KRC田辺支社 五味勇人
ビジネスプランミスマッチをなくす採用伴走支援サービス塾生:(株)南紀白浜エアポート 萩原亘
ビジネスプラン∞CONNECT(インフィニティコネクト)塾生:㈱DREAMS 中谷寛孝
ビジネスプラン人口減少を強みに!暗くなる夜空を活かした星空の宿。梅雨時期には梅収穫就労者の宿泊施設に塾生:STAR FOREST 角田夏樹
ビジネスプラン旧田辺市内の空き家問題の解決塾生:(株)THE TELAS 鍋屋寛樹
ビジネスプラン関わりしろ塾生:オーエス(株) 佐々木太樹
ビジネスプランもうひとつの学童保育プロジェクト塾生:南紀オレンジサンライズFC 道下修平
ビジネスプランKumano Wellness Field~熊野をウエルネスの聖地へ~塾生:(一社)南紀ウエルネスツーリズム協議会 嶝和晃
塾生が作成したポスターの前で、個別プレゼンテーションを行うポスターセッションを実施しました。
たなべ未来創造塾塾長である真砂市長から、10期生一人ひとりに修了証を授与しました。
パネリスト真砂充敏(田辺市長、たなべ未来創造塾塾長)大谷順(熊本大学理事・研究開発戦略本部長・副学長)10期生16名、ご来場の皆様
コーディネーター金岡省吾(熊本大学副学長・研究開発戦略本部 地域連携戦略部門長・教授)
◯話題提供石野善之(田辺市たなべ営業室価値創造係)神島高校の3名
トークセッションに先立ち、話題提供として、田辺市たなべ営業室価値創造係 石野から修了生のその後の取組等について紹介するとともに、神島高校の皆さんから、日本政策金融公庫主催の2025年度高校生ビジネスプラン・グランプリにてセミファイナリスト賞(ベスト20)を受賞された「和歌山のめぐみピクルス~紀州南高梅と和歌山の野菜~」についてプレゼンテーションが行われました。
トークセッションでは、「次代への一歩」をテーマに、まず10期生16名からたなべ未来創造塾に参加した感想や今後の抱負が述べられました。
続いて、真砂市長、大谷理事からプレゼンテーションを受けての感想や講評をいただくとともに、関係機関、講師の皆さまからもコメントをいただきました。
○10期生コメント
真砂市長
自社課題、地域課題、そして地域の魅力について深く考察していった密度の濃い時間を過ごされたことが伝わってました。
課題を解決しながら、地域の価値を高めることで、地域を盛りあげていきたいという、今の気持ちを失うことなく、前進していただきたいと思います。我々行政も精一杯支援しますので、共に地域を盛りあげていきましょう。
大谷理事
課題設定や問題意識がよく整理されており、大変良い発表であったと思います。プレゼンテーションのスキルも高く、内容が非常にクリアでした。
現在、大学教育は大きな転換期を迎えています。従来のように校舎に集まり座学で知識を得るだけでは、複雑化する社会課題に十分に対応できません。地域に出向き、現場で課題を把握し、自ら考え行動する学びへと移行しつつあります。
一方でAIは教科書を自動生成できるほど進歩し、過去に蓄積された膨大なデータをもとにした回答を得意としています。過去のデータが豊富にある領域では力を発揮し、学びのバリエーションは大きく広がります。しかし、皆さんが現場での活動を通じて得た最新の情報は、その教科書にすることはできません。
だからこそ現場が重要であり、本日の皆さんの発表からはまさに現場での最新の情報や思いが伝わってきました。
また、こうした現場の最新の情報を把握し、たなべ未来創造塾の立ち上げ期から現在に至るまで、田辺市から熊本大学へ派遣いただいている鍋屋さんには、地域と大学、そして地域間を結ぶ重要な役割を担っていただきました。令和8年度から田辺市へ戻られますが、本学客員教授として関わりが続くことは、本学やたなべ未来創造塾のこれからの歩みにとっても大きな力になると考えております。今後とも御支援賜れればと存じます。
未来創造塾のこれからを支えるのはこれまでの修了生の皆さん、そして本日修了式を迎えられた第10期生の皆さんです。ぜひこの学びを糧に、それぞれの現場で挑戦を続けていただきたいと思います。
○ご来場の皆様からのコメント
○大谷理事
10期生の皆さん、修了おめでとうございます。本日を1つのステップと捉え、さらなるステップアップにつなげていただければと思います。また、たなべ未来創造塾におかれましても、地域の人材育成のため常にリーダーシップを発揮される中で、広域化など常に新たな挑戦を続けておられることを感じるとともに、産官学金が一体となって取り組まれている力強さも改めて実感しました。
熊本大学へのご支援を賜れるとのことでございますゆえ、熊本大学とともに、田辺市におかれましても、今後もより一層の発展を期待しています。
○真砂市長
たなべ未来創造塾は10期目という節目を迎える中、今年度は広域化に取り組み、周辺自治体からも塾生を募集し、事業を実施いたしまいた。人口減少が加速し、地域課題が増えていく中、広域的な連携の重要性が高まっているように感じております。
たなべ未来創造塾が広域的に地域を盛りあげるきっかけになればと思っておりますので、修了生の皆さんも自治体という枠を意識することなく、活動の範囲を広げていただくことを期待しております。
また、熊本大学と日本商工会議所青年部のご尽力のもと、日本各地に未来創造塾が拡がり、自治体のみならず、経済団体にも影響を与えております。田辺市といたしましても、熊本大学との連携を強化しつつ、次のステップを模索していきたいと考えておりますので、引き続きよろしくお願いいたします。
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