日時:2023年09月16日 14:00~17:00
会場:シリコンバー(高垣工務店)
真砂市長を講師に迎え、これからの田辺市の新たなまちづくりについての講義をいただく中で、どこにビジネスチャンスがあるのかを探りました。また、田辺市が現在進めている、湾岸エリアを核としたまちづくり構想「田辺ONE未来デザイン」の概要について、担当課である企画広報課 竹本課長から説明をいただきました。
講師 田辺市長 真砂充敏
田辺市は平成17年5月の合併後、新市の建設計画に基づいた市政運営を行ってきました。
この計画は期間が10年で、この間は、いわば新田辺市の基礎づくりの10年であったわけです。そして、その次の10年を見据えた時に、田辺市の新しい価値を創造していく、そういう想いで担当部署である「たなべ営業室」を平成26年4月に設置しました。そして、平成28年からは、『たなべ未来創造塾』がスタートしています。
「まちづくり」とは、「課題を解決すること」と「まちの価値を創造していくこと」、大きくはこの二つの柱だと考えています。
敢えて役割分担をすれば、これまでは、課題解決は行政、価値創造は民間がそれぞれ担ってきたと言えますが、今時代がこれだけ速いスピードで変化し、価値観も多様化している状況においては、民間は強みを活かして地域課題の解決を図りながらしっかりと企業利益に繋げていく、つまりCSV(共通価値の創造)の考え方が、これからの企業経営において重要であると言われています。一方で行政もまちの価値創造にしっかりと取り組んでいく必要があります。
こうした取組を進めるために、民間である塾生の皆さんと行政とが共に学び、意見を交わしながら、ビジネスでの地域課題解決と新たな価値創造を目指す”共創の場”である「たなべ未来創造塾」は、今後においても必要な取組であると考えています。
■第8期生の皆さんに期待すること
これからの田辺市のまちづくりにおいて、大きく3つのポイントがあります。
○「田辺ONE未来デザイン」構想
現在、令和6年度の早期開庁に向け新庁舎の建設が進んでいますが、その一方で、旧庁舎跡地や市民総合センターを含めた、田辺湾岸エリアをどのように活性化していくかが大きなテーマとなっています。
湾岸エリアには、天神崎や扇ヶ浜をはじめとする豊かな自然や、南方熊楠や植芝盛平、武蔵坊弁慶といった田辺三偉人に関連する施設や紀南文化会館など、多くの地域資源があります。また、今後は文里湾横断道路建設の予定もあります。こうした地域資源を活用しながら、湾岸エリアを中心としたまちづくりのデザインを今一度描き直そうとしています。そして、エリアとしての一体的な価値向上を図り、多くの方々に訪れていただくことで中心市街地だけでなく、市内周辺エリアの活性化にも繋げていきたいと考えています。
○周年期を活かしたまちづくり
令和5年度は「梅酒で乾杯条例制定10周年」、令和6年度は「熊野古道の世界遺産登録20周年」、「サンティアゴ・デ・コンポステーラ市(スペイン)との観光交流協定10周年(熊野古道×サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼道 ※世界遺産登録はこの二例のみ)、
令和7年度は「新田辺市発足20周年」、「みなべ・田辺の梅システムの世界農業遺産認定10周年」といった、田辺市にとって大きな節目の年が続きます。そして、令和7年度には「大阪・関西万博」が開催されます。こうした令和5~7年の3年間におけるチャンスをしっかりと田辺市のまちづくりに活かしていきたいと考えています。
○梅酒ツーリズム
周年期である3年間、特に田辺市の主要農作物である「梅」を国内外に向けさらにPRしていきたいと考えています。そのため、味光路の飲食店に協力をいただき、各店舗独自のクラフト梅酒を振る舞うなど、いくつかの取組を実施する予定としています。そして、梅及び梅製品の消費拡大に繋げていきたいと考えています。
チャンスは無言で通り過ぎます。「今、チャンスですよ」とは誰も言ってくれません。
チャンスに気付くためには、常に「意識する」ことが必要です。そして、もう一つ大切なことは、「バットを振らなければヒットやホームランにはならない」ということ。つまりチャレンジすることが大切です。でも、だからといってやみくもに振ってもダメで、やはりストライク=チャンスを見逃さない、その能力が必要となります。
これから田辺市が進めるまちづくりの中に、8期生の皆さんにとってのチャンスがどこにあるか。また、そのチャンスをどう捉え、チャレンジするか。常に意識を働かせながら、これからの活動に取り組んでいただきたいと思います。
講義の後、市長は8期生一人一人との対話を行いました。
また、引き続き「田辺ONE未来デザイン」について、担当課である企画広報課 竹本昌人 課長より、構想が目指すビジョン、基本的な考え方などについて説明をいただきました。
1日目
2023.07.22
2日目
2023.08.05
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2023.08.19
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2023.09.02
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2023.09.30
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